2024/07/21 20:13

女性が好きすぎて(!?)生涯独身だったクリムト。
今回は、そんな彼について徹底解説していきます。


【グスタフ・クリムト】
彼は1862年7月14日にオーストリアのウィーン近で生まれました。
彼の父は金銀細工師で、裕福とは程遠い家庭だったそうです。
父の影響で工芸的な画風を描くクリムトは、若い頃から女性関係が派手でしたが、結婚はせず生涯独身でした。
独身だったにも関わらず、彼は生涯で14人の子供をもうけたと言われています。
女性のことが大好きだからか、クリムトに女性を描かせたら天下一品、それはそれは美しい名画を数多く残しています。
また、彼は愛猫家としても有名で、アトリエに10匹ほど猫を飼っていたと言われています。



【art1】
《接吻》
1908年 油彩カンヴァス 180cm x180cm
ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館

クリムトの代表作。固く抱き合う男女のモデルは、クリムトと愛人(アデーレ・ブロッホ=バウアー)ではないかと言われており、今にも崖から落ちそうな2人の不安定な足場が2人の関係の危うさを示しているようにも見えます。





【art2】
《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像1》
1907年油彩、金彩、カンヴァス 138cmx138cm
ニューヨーク ノイエ・ギャラリー

クリムトの「黄金様式」の絶頂期に描かれた代表作で、描かれている女性はユダヤ系の銀行家フェルディナンド・ブロッホ=バウアーの夫人です。
《接吻》に描かれている女性と同一だという説があり、クリムトは既婚者の彼女と愛人関係にあったと言われています。




【art3】
《女性の三段階》
1905年油彩、カンヴァス 171cm x171cm、ローマ国立近代美術館

女性の一生を、三段階(幼年、青年、老年)に分けて描き、生のはかなさや時の経過の残酷さを表しています。
若い女性や老婆の横に描かれているドーナツ状の模様は細胞とも言われており、画面全体として、「生」と「死」を通じて、新たな生成と分解を繰り返していく世界観を「女性の人生」を通して表現しています。